(前回からの続き)
思考が現実化します。その「思考」とは深層意識です。
それは夢と同じです。
その夢で人をめったぎりにしていたら、その思考が現実化してもいいですよね?
でも、現実には「めったぎり」は存在しません。
ためしに、周りの人に聞いてみても、「めったぎりを見た」という人はいないはずです。
「なあんだ! やっぱり思考が現実化するってウソじゃない。
少しは現実化するかもしれないけど、ほとんどはしないでしょ」と思いますよね。
だから、多くの人は「やっぱり自分の思考が現実化しているなんて信じられない」
と思うわけですね。
でも、確かに現実化しているんですよ。いったいどこに?
【 めったぎり(深層意識)→ 「??」(現実) 】
私はもともと前世療法のセラピストをしていました。
ですから、この逆のプロセスをいつも見ていたのです。
お客様「姉と仲がすごく悪いんです」
私 「どんなふうに悪いんですか?」
お客様「子どもの頃は、取っ組み合いのケンカをときどきしていました。
今は、ほとんど話をしません。だから、姉が実家に帰るときは、私は絶対に帰りません」
こんな状態のとき、「その原因となっている前世を見ましょう」と誘導するのです。すると、
お客様「ああ~、私はある兵士にめったぎりにされています。その兵士は…、姉です!」
ということになります。
そこで私は、次のように言います。
私 「そうですか。その人生は終わりました。では、その前の人生に行ってみましょう。
あなたが、お姉さんにめったぎりにされる原因をつくった前世です…」
すると、次はこうなります。
お客様「ああ~、私は村人をめったぎりにしています。その村人は…、姉です!」
こんな誘導を私は3年くらい続けてきました。だから、思考と現実の関係がわかったのです。
深層意識の空想では大げさなものも、現実ではもっと小さなものになります。
ここでは、姉との現在の仲たがいであり、子どもの頃は取っ組み合いのケンカです。
つまり、「めったぎり」が記憶の中では少し小さくなって「取っ組み合い」となり、
今ではもっと小さくなって「仲たがい」(話さない、会わない)なのです。
(つづく)