昔は、私は男性が怒鳴るのが好きではありませんでした。
でも、最近は「彼らは真剣に生きているから、あいまいなことをしている人に怒るんだ」
ということがよくわかるようになり、怒鳴る人の味方になりました。
「人にやさしい」ということは、自分自身もあいまいに生きるということでもあります。
それではこれだけの充実した人生は歩めませんね。
人は鏡なので、自分に厳しく、人にやさしく、というのはほころびが出ます。
自分に厳しい人は、人にも厳しい。
だからこそ、部下が成長し、会社全体が大きくなっていくのですね。
さて、話は変わります。
フリオ・イグレシアスのことをもう一度考えてください。
彼は、医者に「あなたは一生歩けない」と言われた、ということです。
医者が本当にこんなことを言ったのかどうかは別として、普通の人は、
医者や科学者という権威者になにかを言われたら、「そうなのか」とあきらめるのではないでしょうか。
もちろん、20代の若さで歩ける、歩けないという重要な問題にぶつかった時には、
「そんなのいやだ~」と思って、「医者はああ言うけど、そんなはずはない!」と思って、打ち勝つかもしれません。
でも、あなたがもし60代だったらどうですか?
60代でけがをして、「歩けません」と言われたら?
80代で言われたら?
これを考えると、自分の意志よりも、権威者の言葉を信じがちだということがお分かりでしょうか。
「歩く」は、今まで歩けていたので、まだなんとかなりそうですが、
もし、まったくできないと科学者が言っていることをあなたがしたいと思ったらどうですか?
最初から、科学者とは違う見解を持たないでしょう。
これは本当に問題です。結局あなたは、「思考が現実化する」ということがわかっていないということになります。
科学者の言葉は、あなたが言わせた言葉。あなたの古い意識が大量にそれを信じている、
ということなのです。
ですから、あなたが新しい考えを持ち続ければ、いつか科学者の言葉が変わります。
こんなふうに、自分が無限の存在である、ということをわかっていただきたいと思います。
そのためには、科学者の言葉を吟味する能力を培う、「フラクタル現象学」を学んでいただきたいですね。
科学者がこういうから、これ以上はムリ、という発想をやめましょう。